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ニオブン仲間のかな。別名「妄想四天王の一角」(私命名)。
「仁王がだんだん目が見えなくなっていくニオブン萌え」を語りだしたんです。

なんて新境地。切な過ぎる・・・、泣けますね。
セリフだったらこんな感じなのかな?っていうだけですが
mixiで晒した盲目の仁王とそのブン太です。

悲恋といえばそう取れなくもないのでワンクッション。続きを読むからどうぞ


 

 

 

 

パシャッ

「! 何だよ!いきなりか!」

「ナチュラルなブン太を撮りたくってね~」

「んなこと言っといて決めポーズも欲しいだろィ?」

「ん、欲しいのう」


仁王はここ最近、被写体を俺に写真を撮るようになった。
動機はまったく分からないけどいつものプチ趣味だと思った。

仁王はあやとりから始まって自動車の運転まで一定の期間自分の趣味にする。
興味を持ったことはやってみるのだ。こういう奇怪なこともしょっちゅうだった。

写真もそうだ、仁王の事だから2日も経てば飽きると思った。


パシャ

「ん~ええのう」

「なあー飽きねぇの?」

「うん、ブン太撮ってる時は」

「つってももう5日も撮ってんじゃん」

「5日程度じゃブン太の全部は撮りきれんよ」

「・・・・・」

「お、その微妙な顔もアリじゃ、パシャっと」


もうプチ趣味を始めてから5日経った。
仁王のプチ趣味にしてはかなり長い部類に入る。

それから1週間、懲りずにずっと仁王はカメラを離さずに俺を撮り続けた。

 

パシャ

パシャ、パシャ


「・・なあ仁王」

「ん?」

「なんか最近変だよお前」

「そう?ブン太が好き過ぎるからおかしくなったんかもしれん」

「そうじゃなくて」

「写真撮られんの嫌じゃった?」

「違う。や、まあずっと撮られてたらちょっとはアレだけど」

「じゃあなんで不安そうな顔しとるんよ」

「してねぇよ」

「しとったよ、俺ブン太のこと不安にさせとった?」

「・・・・・・」

「何、言って?」

「・・・俺の思い違いだと思うからいい」

「写真はもう撮らんよ」

「いいって、写真のことじゃない」

「ブン太」

「もういいって!」

バシッ


俺は伸ばされた仁王の手をはらった。
同時に仁王が左手に持っていたカメラは地面に叩き付けられた。


「わ、り・・・」

「大丈夫じゃよ、よいしょ」

仁王はしゃがみこんでカメラを拾おうとした。
何故か手探りでそれらしい大きさのものを探すような身動をした。
なかなかカメラへと手が伸ばされない。

・・・そうじゃない。

早く、早く拾えよ。


「ここに、あんだろ!」

「あ、ほんとじゃね近すぎて気付かんかったよ」


そのとき、仁王はいつものように柔らかく笑った。
だけど視線は俺の顔じゃなく、どこか視点が定まっていなかった。

今まで仁王の様子が変なのは気付いていた、
だけど肝心なその理由がなんなのかは分からなかった。


仁王のプリン勝手に食べたのを内緒にしてた事でもないし、
 
仁王の靴箱に入ってたラブレター全部破って捨てた事でもないし、

ずっと仁王が寂しそうな顔してたのは分かっていたのに。

 

「おい、仁王!」

「ブン太、こっち向いて」

「おい、お前まさか」

「はい、ちー」

「仁王!!!」


仁王は何事もなかったようにカメラを持ち直し、俺を撮ろうとした。
静止の言葉をかけると仁王は弱弱しく微笑み、カメラを降ろした。











仁王は目が見えなくなっていた。









「、・・・っ、な、ん・・・でお前なんだ・・」

「ブン太、笑って」

「笑えねぇよ・・・っ!!」

「ブン太」

「こんなこと・・・笑えるかよ・・・っ!!」

「泣かんで、ブン太。笑って」

「無理だ・・・!!」

「ブン太が笑ってくれんと、俺寂しくって死んじゃうじゃろ」

「・・・・っ!!」


パシャ


「馬鹿・・!撮ってんじゃねぇ・・!!」

「怒った顔も可愛いのう」


パシャ


「愛しとるよブン太」


パシャ


「なぁ、笑って?」


パシャ

 

シャッター音と共に仁王は光を失っていく。

すこしずつ

ブン太の目立つ赤い髪の毛も、

大きな目も、

厚くて柔らかそうな唇も

ブン太の全てが、


仁王の瞳から姿を消していく。

 



「俺がどんなに笑ったって、お前にはもう見えてねぇじゃんかよ・・・!」

 

 

 

 

 








 

ちょっと改造。せつないなー・・・涙でる・・。
仁王とブン太にはラブラブあま~で居て欲しいんですがこういうシリアスも必須だと思いますね。

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無題
こんばんは久しぶり!お引越しとのことで見に来たよ(^o^)おまえ、パス忘れるとか、相当ですよ・・・? ということでリンク張りなおして起きますね(^o^)(^o^)(^o^)
えーっと、カテゴリーに「小説」があるのが素晴らしいと思いました。

うわあ・・・これ全米がなくよ、そんな言葉で片付けられるっていうレベルじゃないよ!
甘くて幸せ!が、何でも一番だけど、やっぱたまにはシリアスもほしくなるよね。うぐぐ・・・
盲目とか記憶喪失、死にネタはほんとにせつない・・・でも悲恋じゃないよ!(´;ω;`) 切ないけど愛があるもん(´;ω;`)(´;ω;`)

と、久しぶりにあわちゃんの小説をよんだので感動したからコメント残します\(^o^)/
2007/05/25(Fri)23:45:06 編集
無題
久しぶりな感じがしないのは私だけではないはず。え、私だけ?
パスね、忘れたんじゃない!誰かにブログジャックされたんです。
嘘です。パス忘れました。結構傷心中なので労わってあげて笑
小説カテゴリーは気まぐれだよ、フフそのうち消えてるかもしれないのね~

なんかねー書いてて自分で辛かったんですわ~
思い入れはないけどネタがネタだからね。しかも人のネタだし。
しゃにむにの監督も失明したテニスプレーヤーだわ・・・あん別ネタですね。
私ただの悲恋ならそこまで萌えないんですよね・・・
切ない愛って大切だよね。ニオブンは切な愛がとっても似合うと思うんだ!

小説なんて言えないけどね。反応が嬉しかったですありがとう!
カテゴリーを駄文に変えときます。
あわこ 2007/05/25(Fri)23:57:45 編集
やばい…
改めて読み直すとほんと…もう2人のやりとりってか会話が…ほんと…涙でる(まじで。
こんな切なく泣ける小説は久しぶりです…完成が読みたい…。
また絵チャでかまってちょ(*・ω・)/風邪治してね(>_<)
かな 2007/05/26(Sat)00:27:57 編集
無題
原作者が来た!!!わー本当かなは神です
やりとりはなるべく二人の心情が伝わるように・・と書いたよ
いっこの作品として書き直すかどうかは分からないですw
妄想駄文なので小説とは呼べない代物だし

エチャではなんにもしなくてごめんねー!
風邪早く治すのでいっぱい構ってやって!!
あわこ 2007/05/26(Sat)10:34:00 編集
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